ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
ローラで一般的に見つけられる商品の性質を考慮すれば、主に粗製品ですから、ターゴがローラに向かったのを不思議に思うかもしれません。でも不思議でも何でもありません。春でしたし、春は奴隷あさりには重要な季節です。それに、前の秋にサルダル山脈の近くのセ・カラの祭の市で、襲撃者スキャーンのホーコンとローリウス北部や沿岸の村、トルヴァルズランド端の上部からまで連れてきた100人の美女の契約をしていました。この商品を取りに行くため、ターゴは危険を冒してローラへ行くつもりでした。その祭の市で既にホーコンに金貨50枚分の手付金を既に払っていました。委託品が引き渡されたら残額の金貨150枚が支払われることになっていました。金貨2枚はローラで引き渡される生娘一人には高額ですが、大きな市場に安全に運べたら、訓練されていなくても多分5枚以上で売れます。それにローラで金貨2枚だけ提供すれば、ホーコンの捕獲した極上の選り抜きだとターゴは確信していました。この他に、最近都市が陥落していないし、アルのセルヌス屋敷が滅びたから、この春の相場は高くなるだろうと、ターゴは思い巡らせていました。さらに、南東のアルに連れて行く前に、多分コ=ロ=バの奴隷部屋でいくつか訓練を受けさせるつもりでいました。
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訳者の言い訳と解説
一段落終わってないんだけど、長いとWeb上で読みにくいので区切らせてもらいました。
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