<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
7. 他者と供に、北へ連れて行かれる(3)
ターゴには残念ですが、村の娘は高い身分ではありません。高い価値がない代わりに、高い身分の自由市民よりずっと簡単に手に入ります。わたしがターゴに捕らえられたとき、鎖に繋がれた高い身分の娘は背の高い娘のインジ一人だけで、書記階級でした。隣で引き具を付けられたユートは革職人でした。もちろん、ある意味で奴隷には身分は無いのですけれど。隷属すると、身分も名前さえも奪われます。奴隷はあらゆる点で動物のごとくにご主人様のものです。ご主人様は思い通りに奴隷を呼び、彼を楽しませることをするかもしれません。ターゴの村娘の一人では見込みがなさそうですが、訓練してアルに連れて行けば、金貨10~15枚、もしかしたら金貨20枚にさえなるかもしれません。彼の投資は優れた面もあるものの、リスクがなくもありませんでした。伝統的に高値で取引されるアルの市場に娘を運搬するのは、いつも易しいわけではないのです。奴隷商人が捕虜を逃すことはあまりないので、娘が逃げるということではなく、むしろ奪われるからです。女の奴隷は戦利品なのです。
*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:**・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*・゜゚・*:.:*
訳者の言い訳と解説
ゴルの身分制度についてはこちらをどうぞ
→ 筆箱: ゴルの世界 The World of Gor 2
0 コメント:
コメントを投稿