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<反地球シリーズ>
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
ゴルの虜囚
ジョン・ノーマン
3. 絹の紐(13)
朝の4時10分頃。
道路から奥まったところにある、バンガローの並ぶ小さなモーテルに入りました。道路から見えない、バンガローの一つの後ろに車を止めました。わたしがここで止まるのは、誰にも予測できないことです。バンガローの近くのハイウェーの北に、レストランがあって、開いていました。お客さんはほとんど居ません。レストランの赤いネオンライトが暑く暗い夜に、ぼんやり灯っていました。一日中何も食べていないので、腹ぺこです。レストランに入り、道路から見えない仕切り席に腰を下ろしました。
「カウンターにどうぞ」
店に一人だけのボーイが言いました。
「メニューちょうだい」
味気ないパンのコールド・ローストビーフのサンドウィッチ二つと、午後から残っていたパイ一切れを食べ、小さい紙コップ入りのココアを飲みました。
こんな時でなければ胸焼けしたでしょうが、今夜は力がわいてきました。
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訳者の言い訳と解説
朝の4時10分"頃"
イギリス人にこう言うと、
10分までわかってるんだからaboutじゃないじゃんw
とかつっこまれます。
アメリカ人はこういう言い方するんですね。知りませんでした。
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